IPO

IPO株に初当選したときのこと(4ヶ月目で74,600円のプラスに)

初心者でも当選できる

この記事は、私自身がIPO投資で初当選したときの経験談になります。ものすごく特別なことをしたわけでもなければ、当選しやすくなる裏ワザを紹介するものでもないです。

私は当初は以下のようなイメージを持っていて、当選するまで2,3年くらいかかるのかなーとあまり根拠もなく思っていました・

  • 資金は10万円ほどあればIPOの抽選に参加できるというものの、10万円で当選するのは無理なのかも知れない。
  • めちゃくちゃたくさんの証券会社の口座を持っていないと当選できないかも知れない。
  • ある程度の知識がついてからでないと難しいかも知れない。

が、自分は全然そういう領域に達していない4ヶ月目の挑戦で初当選しました。

誰でも4ヶ月程度で当選できるわけではなく、逆に1,2ヶ月で当選する人もいるかと思うのですが、IPO投資に興味を持ち始めたという人などにとって、心理的ハードルが低くなればと思ってこの記事を書いています。

初当選した銘柄

  • 株式会社ispace
  • 2023年4月12日上場
  • 仮条件:234円 ~ 254円 公募価格:254円
  • 初値:1,000円
  • 100株当選し初値で売却したため、(初値 – 公募価格)×100株で、74,600円のプラスに。

ispace は、宇宙開発ベンチャーとなります。上場後の2023年4月26日に民間企業としては初の月面着陸を目指していたこともあり今後の期待から初値は上昇しました。

残念ながら成功には至りませんでしたが、ispace は引き続き月面着陸に取り組んでいます。私としては、夢がある企業に初当選してうれしかったです。

そして実際に当選してから後付けで色々と学習し、当選しやすい銘柄や当選しやすい時期もあるということを知りました。

当選理由① 本数が多かった

IPOの銘柄によって株数はかなり違います。ispace の当選株数は多くて「27,762,400株」でした。参考

100株単位となるため、本数としては「277,624本」でした。が、当選本数が数千本くらいの銘柄も普通にあります。

一般的にIPOの当選確率は小型IPOで0.1~0.5%、大型IPOで5~10%程度と言われています。

Money Theory

 

IPOの当選確率は、一般的には1~2%程度が目安と言われています。

しかし正確な統計は発表されておらず、楽天証券で抽選後に抽選倍率が発表されますが、それ以外には当選確率を測るような指標は見受けられません。

おそらく、1年間のIPOの件数が100件弱程度で、年に1回か2回しか当選しないので、そのように言われるのでしょう。

イーデス

IPO株は宝くじみたいなもの、と言われることもあります。上記の数字からすると、私がispace に当選したのは運がよかったのは間違いないですが、宝くじのように「超絶スーパーウルトラ運がよかった」というほどでもないかなと思っています。

当選理由② IPOが多い時期だった

3月、6月、9月、12月はIPOの案件が多くなります。

企業が新規上場するときは、直近四半期の決算を締めてから1カ月あまりで決算を確定し、上場を最終決定して発表、そして上場、という流れになり、その作業に大体3カ月くらいかかります。四半期の決算は3の倍数の月になるので、結果として3月、6月、9月、12月に上場する企業が多いのではないでしょうか。

IPO株の攻略&裏ワザ情報!|ザイ・オンライン

とのことです。私は12月にIPO株を初めて購入したのですが、続く1月、2月に本数が少なすぎてびっくりしました。その後、上記のように本数に違いがあり当たりやすい月があるということを知りました。

当選理由③ 安くてたくさん申し込みできた

先述した通り、当選した銘柄は「仮条件:234円 ~ 254円」でした。この時期の私のIPO株の資金は10万円程度だったので、300株申し込み(ブックビルディング)しました。そのうち100株が当選したのですが、300株申し込みをしていたから確率も上がったのかも知れません。

これだけ安い銘柄はそこまでは多くないですが、1株が500~1000円程度のものは珍しくないと感じています。100株が最低購入数となっていることが多いので、10万円あれば購入できる銘柄はかなりあるなと思っています。

当選した証券会社

資金があまりない中でやっていたので、事前入金なしで抽選に参加できる松井証券の口座を開設して、そして当選しました。

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たくさんの証券会社から申し込みしないと当選しないイメージでしたが、当時は私は「SBI証券」と「松井証券」の2つだけでした。(ispaceにもSBI証券と松井証券の2つから申し込みしていました)

一応、当選したときの画像です。

松井証券のメリット① 事前入金が必要ない

IPO株では、事前入金が必要な証券会社と、そうでない証券会社があります。

例えばSBI証券だと、期日内に申し込みをして、その後抽選があり、そして当選するという流れになります。申し込みは資金に関係なくできるのですが、抽選の際に、申し込みをしただけの金額が口座にないと抽選対象外となってしまいます。

松井証券の場合は、申し込みをして、抽選があり、当選が確定してから入金すればOKです。

ispaceのときも、申し込みの時点ではSBI証券には抽選対象となるように10万円程度を入金しており、松井証券の口座には0円という状態でした。松井証券の当選が分かってからお金をSBI証券から松井証券に移動しました。

余談ですが、楽天証券などの複数の口座も以前から利用していました。が、資金が何十万もあるわけではなかったため、IPO株に申し込みをしていたのはSBI証券と、事前入金なしだから新たに開設した松井証券だけだったという状況です。

松井証券のメリット② 完全平等抽選が70%以上

完全平等抽選とは、みんな同じ確率で抽選されることになります。申込資金が多い人や優良顧客が有利になるような抽選方法もあるのですが、資金が少ない初心者だとそのような抽選だとあまりチャンスがありません。

完全平等抽選が100%という証券会社もある一方、10%とか30%とかいうところもあります。松井証券の70%以上というのは比較的高い水準になります。

松井証券のデメリット 当選して購入しなかったらペナルティあり

私は当選が分かったら喜んで入金して購入手続きをしました。

が、松井証券では以下のようなペナルティがあります。

需要申告の抽選結果が「当選」、「補欠当選」となった銘柄について、以下のいずれかのケースに該当したお客様は、その後6か月間、IPO、POの需要申告にお申込みいただいたとしても、抽選対象から除外いたします。

  • 当該銘柄の購入申込をしなかった場合
  • 当該銘柄の購入を辞退した場合
  • 当該銘柄の購入申込をしたものの、配分時点で購入余力が無かった場合

松井証券

いくつも口座がある人があれもこれもと申し込んで複数当選した場合には、資金が不足して当選したすべての銘柄に入金ができなくなってしまうということもありそうです。

私はまだ、同時期に2つも3つも当選しそうではないので必要以上にこのペナルティは気にしないようにしていますが、事前入金なしで抽選できるからと言ってむやみやたらに申し込みする人が増えないためのペナルティなのかなと思いました。

当選したときの私の生活について

当選した頃、会社がだいぶ大変な状況で仕事がめちゃくちゃ忙しかったです。ブラック企業にお勤めの方の武勇伝などと比較したらそこまでではないですが、残業時間もかなりやばかったですし、残業しても終わらないから始発電車で出社したこともしばしばでした。

もっとたくさんの、特に事前入金なしの証券会社の口座を作れば当選確率も上がっていたのですが、当時SBI証券と松井証券しかなかったのは、平日は仕事だし休日は疲労回復のためにずっと寝てるしで口座開設をする余裕がなかったからです。

そんな中、何とかIPO株に申し込みをしていました。もっと申し込みできたけど手が回らなくて期限が過ぎてしまい見送ったものもあります。

そして事前入金なしの証券会社をまずは1つ開設しようと思い、口コミなどを見て1番よさそうな気がした松井証券の口座を開設しました。そして開設したその月に当選しました。

資金も知識もそれほどない、そして時間もなかった時期だったのですが、当選して純粋にうれしかったですし、できる範囲で取り組んでよかったなと思いました。IPO株は、そんな状況の人でも可能性がある魅力的な仕組みだと思っています。